【質疑応答】
(この4試合を通じて、クロスからの失点についてはどういう改善をしていこうと考えているか?)
「もちろん、やられた失点はクロスもありますけど、自分たちのゴール前、特にゴールエリアの周辺は、ほとんどその周りでゴールが生まれるので、そこに対する温度をこの前の天皇杯、そして今日は上げていきましたが、残念ながら失点ゼロで抑えることはできませんでした。
ただ前半、ポストに当たった相手のシュートも、寄せる距離は我々がガンバ大阪さんやFC町田ゼルビアさんとの試合でやられた失点よりは少し進歩したという感じもありましたし、そのことによってシューターの精度がぶれたというところもあります。
試合なので1点はある意味、事故も含めてしょうがない、しょうがないと言ってはいけないですけど、38試合を38失点で終われれば、かなり少ないほうの失点だと思います。そういうところを目指すにあたっては、もう少し戦術理解と『そこが大事』ということを植え付けていかなければいけないと思いますし、それに関して言うと、まだまだ反省しなければいけないところがあります。
ただ、選手がそういうものに興味を向けないで、ただボールを回せればいいだろう、と思っていたわけではありません。選手の理解も含めて次の試合に、勝ったからこそ生かしていきたいと思います」
(金子拓郎選手はドリブルやヘディングの競り合いなどで勝っていて、そういう選手がいることでかなりチームを助けていると思うが、彼がチームで果たしている役割については?)
「彼がそういうものでチームを引っ張っているのは間違いないですけど、このぐらいのパフォーマンスを出せるのは、僕が対戦相手の頃から『そうだろうな』と思っていました。
いい意味で、彼には期待するところが大きいので、『よくやった』という言葉が今の彼にふさわしいかどうかは、少し僕の中でも迷うところがあります。けど、おっしゃるように、どういうシステムになっても、相手のディフェンスラインを横に広く、もしくは縦を深くえぐれる選手は、チームにとっても、世界的に見ても非常に重要な選手です。そういう意味で、攻守でもっと得点や守備のところでレベルアップできるように、このまま働きかけ続けたいと思います」
(得点シーンや、3得点したことについてどう感じているか?)
「町田さんとの試合を例にとっても、(西川)周作がサイドに蹴ったプレーでチャンスを作っていました。どこからでもチャンスを作れるチームは、間違いなく得点機会が増えますし、ああいうところのジャッジは練習でもやっていましたが、点と点が合った、非常に素晴らしいゴールだと思います。
当たり前ですけど、あのゴールを生み出すためには、全員が所定の位置にポジションを取らないと相手が引き付けられません。GKに対してもらう選手がいない状況だと、あのゴールは生まれていませんでした。周作と(マテウス)サヴィオの素晴らしいゴールでしたけど、その前の(小森)飛絢と(金子)拓郎、安居(海渡)と(渡邊)凌磨、(植木)颯、両サイドの(長沼)洋一とダニーロ(ボザ)とか、(宮本)優太、根本(健太)がちゃんとポジションを取ったからあのゴールが生まれると僕は思っています。今、全員の名前を言っちゃいましたけど、本当にそういうゴールだと思います。
記録には周作のアシスト、得点はサヴィオとしかつかないですけど、記録に表れないそういう努力がサッカーでは非常に大事だと、僕の中では思っています」
(ここ3試合よりも、今日は全体的に幅のある、ピッチを広く使った攻撃が見られたと思うが、意識づけや改善などがあったのか?)
「そう見えたのであればおそらく、そういうところもあったと思います。ただ105メートル×68メートルのピッチを広く使うことが本当に効果的な攻撃か、ということを一言で言うと、僕はそうは思わないです。
幅にボールを渡すことによっていい攻撃ができている、と思いがちですけど、ゴールは真ん中にあるので、クロスでしか終われない攻撃が鋭い攻撃だとは思わない中で言うと、やはり攻撃はペナルティーエリアの幅にボールを運ぶのが第一優先です。3点目のシュートはもちろんそうでしたが、そこで起点を作って、ペナルティーエリアの中でクロスを上げる、今日の前半に長沼が1回左でクロスを上げましたけど、それぐらい切り込んでいかないとゴールの確率は上がらないと思いますし、4-4-2とか3-5-2とかいろいろありますけど、最初にボールを前向きに持ったセンターバックの選手、もしくはGKが幅と幅を使いながら何回サイドチェンジをしても、僕は意味がないと思っています。ただ、おっしゃるように1節、2節の中で起きた、ボールを持った後に縦方向の意識が強すぎて幅に人がいなくなると、相手の中では一本調子になりますから、一番いいのは間違いなく縦方向にボールを送る選択肢を持ちながら、その次のハイブリッドな選択肢を選手が採れれば、縦に意識していた相手のディフェンスラインは幅に行ったときにアプローチが遅れるので、そういうものの順序を間違えないようにしないと、得点は生まれないと思っています。
なので『今日は幅から攻撃しよう』とは一切言っていないですが、そういう立ち位置に最後はした、ということはあります」
【浦和レッズオフィシャルメディア】