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2026/08/23

黒田 剛監督(町田) J1第3節 町田戦後会見

「まずはホーム開幕戦で、4万8,000人近いファン・サポーターに駆けつけていただけたことは、選手たちの励みにもなりました。今日は報道にもあったように、藤尾翔太の最後の日でした。彼はFC町田ゼルビアの功労者でもあるので、彼を送り出すのに最高の送り出し方をできたことをうれしく思います。ファン・サポーターも含めて、心からの感謝を申し上げたいと思います。

試合は、2連勝で迎える我々と2連敗で迎える浦和さんということではありましたけれども、そういった勝ち点差に関係なく、おそらく相当に牙を向けてくる、襲いかかってくるということは想定できましたし、彼らも相当研究に研究を重ね、そして自チームに矢印を向けながら取り組んできたことは、我々の中でも相当意識をしておりました。またはそういうことを我々のモチベーションに変えて試合に臨ませた、ということがあります。

始まってみると案の定、運動量やボール際の強度が浦和さんはかなり強くて、そこに対してセカンドボールを拾われるようなケースもありましたし、ボールを奪ってからのロストがすごく際立っていました。どちらかというと左右に回避しながら押し進める、押し返していくというプランを立てましたけれども、そこに走力がついてこなかったり、周りの選手がサポートをできなかったりというところで、試合の入りと前半の中盤以降の構図が、少し我々の意図するものではなかったな、と思います。

先制したところで、安心したわけではないでしょうけど、アディショナルタイムという我々の悪いクセというか、そこで一瞬の隙を突かれてしまって、すごく悪い前半の終わり方をしてしまったところがあります。

後半に関しては、もっと左右にどんどん揺さぶっていくこと、押し返していけるようにもっとポジションを取ること、我々が積み上げてきたことをもう一回しっかりとやり切ろうということで、まだまだ創意工夫、強度を含めて相手のほうが上回っていることを選手たちに意識させながら、我々はもっと上に行かないといけない、こんな甘いものではない、ということで尻をたたきながら、選手たちに後半に臨ませました。

ここ2戦同様、彼らの今の距離感、関係性と、サイドから崩していく形、またはどんどんサイドを変えていきながら相手を徐々に分散化させていく、またはサイドから入っていけるような形をいくつか生み出すことによって我々の時間を作ることができましたし、その流れの中から2得点できたことは、すごくポジティブでいい結果を生み出したと思います。

そこでチームをもう一回再構築できるあたりが、やはり今の選手たちの、クオリティーの充実を深められるところだったと思っています。

後半、2点差になってからはいくらか不用意なシーンもありましたけど、常勝チームとして首位をずっと保持していくためには、そういったシーンすら与えないようにしていかなければならないでしょうし、今日のゲームの中でも、我々が反省すべきところは多かったと思います。天皇杯を挟んで、次のアウェイの水戸ホーリーホック戦がありますけど、もう一回チームをしっかりと再構築させながら、さらに強さを増しながらできるように、頑張っていきたいと思います。

首位は守るものではなくて、一戦一勝で奪い取っていくものだと選手たちも意識していますので、一戦必勝でこれからもつないでいけるかなと思います」

【質疑応答】
(15本シュートを打たれた中で、ボランチをかなり動かされ、その脇や背後を使われてペナルティーエリアに進入される回数も多かったと思う。後半に向けて、そこはどう修正したのか?)
「やっぱり、ラインがなかなか上がらなかったです。これは前線がなかなかボールサイドにプレスに行けなかった、ボールサイドに圧力をかけられなかったせいで、ラインがなかなか押し上げられなかったところが、並行しての課題として出てきました。前線の強度をさらに高めながらラインを上げていく作業、そしてコンパクトにしていく作業をハーフタイムのところで整理しました。

それによって少しずつセカンドボールを拾えるようになり、そして奪ったボールを逆サイドに展開していくという流れにつながっていったと思います。前半でなかなか修正できなかったこと、割と前へ、前へとなって、なかなか(ミッチェル)デューク、テテ(イェンギ)のところで収まりが利かなかったところが、後半はそこでうまくコントロールできたのではないかと思います」

(2日で天皇杯があるが、ディフェンディングチャンピオンとして臨むことについては?)
「もちろん選手層もかなり厚くなっているので、いろいろな選手を起用しながら我々の強さを維持していけることもありますし、一戦必勝と言ったように、J1であろうとJFLだろうと、カップ戦においてはその力関係は本当に分からないので、我々は普段の日常を変えることなく、しっかりとみんなの強さ、力を出しながら、まずは目の前の一戦でしっかりと勝利すること、大差ではなく僅差でも勝ちきることがすごく重要なことです。優勝したことは過去のことですので、あまりディフェンディングチャンピオンという意識をすることなく、まずは目の前の一戦を全力で戦っていきたいと思います」

(チームの修正力について、監督を含めた指導陣の働きかけや選手層などいろいろな要素があると思うが、その点については?)
「もちろん、優秀なコーチングスタッフの分析作業も我々の大きな力になっていますし、我々のスタッフはどちらかというと、誰かが主導でやるということよりも、自分たちの役割を分散しながらそこに責任を持ってやっていく、それでみんなが点と点でつながるような、それぞれが士気を高め、責任を持って課題に取り組んでいくということでやっています。そういう意味では、自分の役割・担当というものをしっかりと全うした成果だと思いますし、それをお互いにリスペクトしながら、その意見に意味を傾けながら、そして最後に私が取りまとめていく、という作業をしています。

これが組織としてすごく機能していると感じますし、選手からしても感じやすい、聞きやすい、見やすい、理解しやすいという結果を生み出していると思うので、どうやって選手たちに聞かせ、理解させ、実践させるかということに日々尽力している成果が、特にこの開幕3連戦に関してはよく出ているのではないかと思います」

(後半に入った西村拓真選手はゴールも決めていい活躍だったと思うが、守備を含めて彼が後半に与えたインパクトについては?)
「スピードの変化、量というところは、やはり西村が得意とするところです。少しデュークで割と押し下げる場面やボールを拾えないところもあったのですが、そこで一気に量のある、または背後に出て行ける西村を投入することによって、おそらく相手の分散とか、またはラインの押し上げ、下げというところでかなり苦戦するというところもあったと思います。サイドバックが結構低いところを取っていたので、その前にもう少しウイングバックが張り出して、食いつかせて背後を取る、という作業は後半でかなり修正したところで、すごくいい入り方ができたと思います。左で作って右で決める、という流れも我々の中にはありますけど、前半に(中村)帆高が決めたように、右で決めるところもありながら左でしっかり決めることもありながら、今は左右のバランスをうまく調整しながら、どちらにも怖さを持たせながら、あらゆる選手がフィニッシュできるような形を試行錯誤しながら作っている最中です。

その意味で、今回はネタ ラヴィのシュートがありましたように、数多くの選手たちがどこからでも点を取れるシチュエーションをしっかりと作っていくことが、この後に我々が勝ち上がっていくためにすごく重要だと思います。今の狙い通りの形に選手たちがうまく試合を進めていけた、という印象があったと感じています」

【浦和レッズオフィシャルメディア】